Rさんの正体と、いよいよ動き出す”人生ストーリー”
しばらく悶々とした日々が続いた。会社では相変わらず、僕の心の中でこんな悪魔の声が響いていた。「わしゃ~な、お前らと違ってできる人間なんだかんな‼だから気安く声を掛けてもらっちゃ~、怪我するぜぃ、フン」って感じ。いやー今考えると、「ヒーッ!なんだこいつー、恥ずかしいー、頭から火が噴き出る~」穴があったら入りたいワン、状態だった。まぁ、”若気の至り”ということで許してちょ。
そんな中、唯一、僕の悩み話を真剣に聞いてくれたのがRさんだった。彼は当時(僕より5歳上)30代半ば。都内の某大手広告代理店の「でんどおり」の広告マンとして、バリバリ働いていた。頭が良くて、プラモデル(プロ級!)と自転車が趣味の彼は週末には奥さんの実家がある新潟に帰省し、近くの峠を走りながら、彼もまた都会生活の、仕事のストレスを、発散していた。正直、彼と話をして、彼の話を聞く度に、「ワオ~、こんな世界もあるのね♪」と、なんだか自分の世界がとてもちっぽけに感じてしまう瞬間があった。
でも、彼も彼でこれからの自分の生き方にどこが疑問を抱いていたみたいだった。そして、彼の話方、言葉に圧倒された。さすが大国アメリカ!だけあって、アメリア人はとても自己主張が強く、自己アピールがすごく上手かった(いい意味で)。僕にとってはその全てが、おとぎ話のように感じられたけれど、それと同時にすごく魅力的でもあったのだ。
こんな人になりたい。成る。
Rさんからこの時学んだことは「自分を売り込む術」。例えば、日本の履歴書は簡単に書き込むだけのものだが、彼が教えてくれた”自分を売り込む履歴書”はなんと、通常A4で3~4枚は使う。内容は自分がその会社を選んだ理由もさることながら、もっと大事なのは「今までやってきたこと」「やれたこと」、そしてこれからその会社に対して「自分ができることは何か」をしっかり伝えることだと言われた。年功序列がまだ主流だった当時の僕は、その考え方に驚き、少し理解するのに時間がかかったけれど、それが僕の世界を広げるきっかけとなった。
その時、初めて自分が成りたい姿が見えた。そしてそれが、いわゆる僕の”人生ストーリー”が動き出す瞬間だったのかもしれない。
次回予告
【実録・ぼくの人生ストーリー】es4:Rさんからのアドバイスが試される!初めての面接、プレッシャーとの闘い
次回の更新では、いよいよ僕が人生の大きく変えるための第一歩を踏み出す瞬間に迫ります。Rさんから学んだ「自分を売り込む術」を実際に試すべく、初めての面接に挑むことに…。仕事の限界を感じ、新しい挑戦を求めていたけれど、初めての面接に対して恐怖と緊張が押し寄せてきます。果たして、そのプレッシャーを乗り越えられるのか?
「今の仕事に限界を感じている」「新しい挑戦をしたいけど怖い」と感じている方、ぜひ次回の記事をお楽しみに!
次回の更新をお見逃しなく!
次回の記事はこちらから👉
📌アクリルフォトフレームの詳細はこちら https://nui-subako.com/photo-frame/
参考記事(エッセイ2話)
参考記事(クラファン ウクライナ難民フォトフレームプロジェクト)
参考記事(フォトフレームにつて)