幼少期の夢と体操への憧れ
小学校の頃、作文で「将来の夢は体操の選手」と書き、今思えば拙い自画像を添えて発表した日の緊張とワクワク感は、今も鮮明に覚えています。当時はただ「運動が好き」という感覚で選んだ夢でしたが、体操競技を通じて「自分も将来はあの舞台に立ちたい」と夢見ていた時期でした。
特に印象に残っているのは、1985年のロサンゼルスオリンピックでの森末慎二選手の鉄棒演技です。着地の瞬間の完璧さ、空中での身体の軌道の美しさは、まさに圧巻。最後の漫勉の笑顔のガッツポーズも忘れられません。
挑戦のきっかけは『ニュープロダクトアイデア』
その後、大車輪挑戦を再び意識したのは、ふるさと納税の返礼品として開発した「ストーリーフォトフレーム」がきっかけです。この商品は、写真と物語を組み合わせ、自分の成長や挑戦を形にして残せる仕様です。
「自分の夢を1枚のフレームに落とし込む」アイデアが浮かんだ瞬間、幼少期の体操選手への憧れが自然と心に蘇りました。大車輪は難易度が高く、56歳で挑戦するのは無謀にも見えます。しかし、難しいからこそ挑戦する価値があり、面白さややりがいもあります。商品企画と自分の挑戦が重なることで、モチベーションも自然に高まりました。
中高年からの挑戦が持つ意味
この歳で挑戦することは、自分の限界を知ると同時に、新しい自信を得ることにもつながります。筋力や柔軟性の低下は自覚していますが、その中で一歩ずつ技術を習得していくプロセスが、運動以上の価値を生みます。
大車輪は一度に成功するものではなく、小さな動作がつながりひとつの形になります。逆上がりや倒立など、基本動作から徐々にステップアップすることで、達成感も積み重ねられます。この「成長の喜び」は、年齢に関係なく挑戦する意味を教えてくれます。
成長の記録を残す
SNSというルーツのお蔭で、挑戦の過程を写真や動画で記録することも重要です。逆上がりの成功や体幹の安定、腕の力の向上など、小さな進歩を可視化することで、自分の努力が実感できます。また、家族や仲間と共有することで、励ましや共感を得られ、挑戦が孤独になりません。
さらに、記録を「ストーリーフォトフレーム」にまとめれば、「挑戦」の物語として形に残すことができます。これは自分自身のモチベーションを高めるだけでなく、自分自身への贈り物としても価値があります。写真だけでなく、その背景や思いを添えることで、挑戦のストーリーが立体的に伝わるのです。
まとめ
幼い頃の夢と憧れ、いま手がける商品開発の経験──そのすべてが一本の線でつながり、56歳の大車輪挑戦へと導いてくれました。
年齢を重ねても、人はまだ成長できる。その証を残したくて、僕は鉄棒に向かいます。
小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな「回転」につながる。その瞬間を挑戦の物語として刻み、未来への力に変えていきたい。
そしてその姿が、同じように挑戦を迷う誰かの背中を、そっと押すきっかけになればと思っています。
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